収入保障保険はいらない?遺族年金との関係から必要性を整理する

この記事でわかること

  • 収入保障保険が「いらない」と言われる理由と根拠
  • 遺族年金・就業不能給付との関係から考える必要性
  • 加入が必要なケース・不要なケースの整理
  • 収入保障保険と定期死亡保険の違い

「収入保障保険はいらない」という意見をよく見かけます。その背景には、遺族年金などの公的制度がある程度の収入を補填する仕組みになっていることがあります。一方で、家族構成・収入・住宅ローンの有無によって必要性は大きく変わります。この記事では、収入保障保険の必要性を公的制度との関係から整理し、どのような場合に加入を検討すべきかを解説します。

収入保障保険とは?定期死亡保険との違い

収入保障保険は、被保険者が死亡または高度障害状態になった場合に、残された家族に対して毎月一定額の保険金が「年金形式」で支払われる保険です。一般的な定期死亡保険(一括払い型)との違いを整理します。

比較項目 収入保障保険 定期死亡保険(一括)
保険金の受け取り方 毎月(年金形式) 一括
保障総額の変化 年月が経つほど減少 契約期間中は一定
保険料の水準 比較的低め やや高め
向いているケース 子育て中・ローン返済中 まとまった資金が必要な場合

※保険金の受け取り方の違いにより、遺族が受け取る総額・税務上の扱いも異なります。選択時は専門家へのご相談をお勧めします。

公的制度の確認:遺族年金でどこまでカバーされる?

収入保障保険の必要性を考える上で、公的制度(遺族年金)の給付水準を把握することが重要です。

公的制度の確認ポイント:会社員・公務員の場合、遺族が受け取れる遺族厚生年金は「報酬比例部分の3/4」が目安です。自営業者・フリーランスは遺族基礎年金のみとなり、会社員より給付が少なくなる傾向があります。自分の年金記録を「ねんきんネット」で確認し、遺族年金の概算額を把握してから収入保障保険の必要額を検討しましょう。
職業区分 受け取れる遺族年金の種類 特徴
会社員・公務員 遺族基礎年金+遺族厚生年金 比較的手厚い。収入が高いほど遺族厚生年金も多くなる。
自営業・フリーランス 遺族基礎年金のみ 給付が限られるため、民間保険の必要性が高まりやすい。
子どもがいない配偶者 遺族基礎年金の対象外 子なし世帯は遺族基礎年金を受け取れないケースあり(要確認)。

「収入保障保険はいらない」が当てはまるケース

以下のような状況であれば、収入保障保険への加入を急がなくても対応できる可能性があります。

加入しなくても対応できる可能性

  • 配偶者も安定した収入があり、片方の収入がなくても生活できる
  • 十分な預貯蓄・資産があり、遺族が生活費に困らない
  • 子どもがいない・独身で扶養家族がいない
  • 住宅ローンに団体信用生命保険が付いており、死亡時に残債がなくなる

加入を検討すべきケース

  • 小さな子どもがいて、片方の収入に依存している
  • 自営業・フリーランスで遺族年金が少ない
  • 住宅ローン返済中で、万一の際に生活費が不足する可能性がある
  • 配偶者が専業主婦(夫)で収入がない

収入保障保険の月額保険料の目安

収入保障保険の保険料は、月額保険金額・保険期間・性別・年齢によって変わります。

加入条件(目安) 月額保険料の目安
30代男性・月額保険金10万円・65歳満了 2,000〜3,500円
30代女性・月額保険金10万円・65歳満了 1,500〜2,500円
40代男性・月額保険金15万円・65歳満了 4,000〜7,000円
40代女性・月額保険金15万円・65歳満了 2,500〜4,500円

※保険料はあくまで目安です。実際の保険料は保険会社・商品・健康状態等によって異なります。

収入保障保険の必要額の考え方

収入保障保険で補う額は、「遺族が毎月必要な生活費 − 遺族年金の受取額 − 配偶者の収入」で計算するのが基本です。

  • 必要な月額保険金の目安:毎月の生活費不足額を補う額(一般的に10〜20万円程度)
  • 保険期間の考え方:末子が独立する年齢(18〜22歳)または定年(65歳)までが一般的
  • 既存の死亡保険との重複確認:会社の団体保険・生命保険と重複していないか確認する

※本記事の情報は2026年5月時点のものです。遺族年金の給付額・制度内容は変更される場合があります。個別の必要額の計算にあたってはFP等の専門家へのご相談をお勧めします。

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